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第11回 丹波農業グランプリにて講演

道の駅「丹波おばあちゃんの里」がある兵庫県丹波市春日町で開催された「第11回 丹波農業グランプリ」。丹波市で農家として励んでおられる方を賞賛し、従来からつづく農家はもちろん、新規就農された農家にとってもモデルとなるようなケースなどを紹介してくれる農業イベントです。

今回11回目を迎えたこのイベントで、丹波おばあちゃんの里の支配人兼駅長の野原正章(のはらまさあき)が、農家の皆さんの出荷先の選択肢のひとつでもある「道の駅」について講演させていただきました。

身近にあるのに知らないことが多い道の駅

多くの自治体にある道の駅。現在では全国に1200以上の道の駅が存在しています。そのほとんどは「公設民営」、つまり自治体が建設し、民間企業が運営しています。丹波おばあちゃんの里も丹波市が設置し、丹波ふるさと振興株式会社という民間企業が運営しております。

昔は『目的地へ向かう為の休憩場所』だった道の駅の役割も、年々変化してゆき、現在では地域の産品を買い求めるのに絶好の施設となり『旅の目的地そのもの』になっている駅も少なくはありません。

利用者のほぼ9割は「丹波市らしさ」を探しておられる

丹波おばあちゃんの里では昨年に約8600人に簡単なアンケートをとりました。そのデータで明らかになったのは、利用者のほぼ9割が市外の方。それも隣接する市ではなく離れた場所からお越しの方が大半だったことが分かりました。つまり非日常な旅としてお越しいただいた方が多いという事になります。そこで丹波おばあちゃんの里では

  • 野菜の出荷者を増やす
  • 地元のお店の商品の比率を増やす
  • 丹波素材を使ったものを増やす

いままではどこにでも売ってあるような商品と自社製品が多かった店内の商品を一新し、市内企業からの供給を増やすことで丹波らしいものを増やし、お客様に楽しんでいただくようにしました。野菜も100軒前後だった地元生産者の数を240軒ほどにまで増やすことで野菜の種類も量も増やし、丹波市らしさのある魅力的な売り場に努めようとしております。

オリジナル商品の開発

それと同時に当駅の魅力になる商品として、「オリジナル商品」の開発。これは 🔗みちする にも紹介していただきましたが、農家さんが作ってくれた作物を有効活用し、かつ魅力ある商品を生み出すことで地域の活性化をはかっております。

こういった道の駅のことや、「丹波おばあちゃんの里の取組み」について、時間内では話しきれない部分もありましたが、講演させていただきました。

会場におられた農家の皆様にとっては、出荷先のひとつとしての道の駅。そして同じく会場におられた地元の氷上高校の生徒さんにとっては農作物を活用した将来のヒントとして興味を持ってくださったようであれば嬉しく思います。

これからも道の駅「丹波おばあちゃんの里」では、市内の人にとっては「地元の成長エンジン」として。そして市外の人にとっては「丹波のちいき百貨店」として活用していただける様に励んでまいります。どうかこれからもよろしくお願いいたします。