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丹波の新米の季節

兵庫県丹波市、ここは京都からほど近く、古くから「京都の米処」として稲作が盛んな土地です。耕地面積約5,500haの丹波市の約40%の2,200ha程が稲作されているデータからも、この土地にとって稲作がどれほど強く根付いているか読み取れます。

盆地特有の気候でもありますが、昼夜の寒暖差が大きく、秋から春にかけては目の前も見えないほどの「丹波霧」と呼ばれる濃霧が丹波市を覆い隠します。

丹波市全体を覆うかのように厚いこの雲海が丹波の農作物に大きな影響を与えていると、専門家もよく言われています。

小学校の理科の授業で習う光合成、簡単にいうと「作物は昼間太陽の光を浴びて養分を茎や実に貯め、太陽の出ていない夜にその養分を使って活動をする」という反応ですが、昼夜の温度差が激しい丹波では、昼間に光合成によって養分を貯めるところまでは一般的ですが、夜間は気温が著しく下がることにより食物は休眠に近い状態になりその養分を使う事が少ないのではないか・・・などという考察も散見されています。そのためか丹波の作物の多くは「大きく」「甘い」ものが比較的目立ちます。

丹波産コシヒカリ

丹波のお米は、新潟や東北地方のような、誰もがすぐに思いつくほどの産地ほど有名ではありませんが、うま味成分はそれらの産地に引けを取らず、最近は著名人や専門家の方からも「隠れた名産地」としてじわじわと人気が高まりつつあります。

特に丹波のお米は甘みが強いと評判があります。これは先にも言ったような「昼夜の寒暖の差」であったり「土地」が関係しているのかもしれません。

うまみがギュッとつまったご飯だけでもどんどんすすみます。そして感動すらします。

農家別に買うのがオススメ

ここお米の買い方なのですが、オススメなのは「農家別になっているものを買う」のがオススメです。スーパーなどでよく見るお米はライスセンターと呼ばれる大きな収納庫に収めて管理されます。もちろん管理はしっかりされているのでおいしいのは間違いありませんが、お米も農家さんによって味は異なります。大きな収納庫にはAさんのお米、Bさんのお米、Cさんのお米と様々な農家のお米が一括で管理されるため味が落ちることは無いのですが、どうしても特徴が出にくくなります。

丹波おばあちゃんの里では、農家別に販売している為、それぞれの特徴や味がまとまっております。実際に毎年のように

「○○さんの新米出た?」

と農家さんのファンになってくださっている方も多数おられます。そういうのも生産者別に買えるからこそできる楽しみのひとつですよね。

どの農家さんも「皆さんに喜んでいただきたい」という思いで毎日汗を流しておられます。すこし口下手で愛想もない方もいらっしゃいますが、「おいしい」と喜んでもらえたら本当にうれしそうに微笑んでくださいます。そんな真面目で不器用だけど一生懸命な農家さんが作った新米が、もうまもなく販売開始です。スーパーで買うお米とはまた違う味を試してみてください。皆様のお越しをお待ちしております。